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「生成AIに関する実態調査」の結果を公表! さらに、中小企業のための活用法をプロンプトガイドとともにご紹介!

MJSでは、会計事務所・企業を対象に毎回テーマを変えて独自調査を行い、その結果を「会計事務所白書」として公開しています。

その最新版、「会計事務所白書2024 生成AIに関する実態調査」を2024年4月にリリースしました。

急速に普及が進む「生成AI」。
会計事務所や企業においても、「生成AI」を活用し業務の効率化が進むことが期待されています。
そこで、今回は会計事務所や企業・事業主など842名を対象に、「生成AI」に対するイメージや導入、活用の状況などを明らかにする「生成AIに関する実態調査」を実施しました。

その中でも、「企業・事業主編」の内容を中心に今回の記事ではご紹介します。
仕事等で既に「生成AI」を活用している方々の声も載っていますので、ぜひご覧ください!


Q1:「生成AI」に対するイメージついて教えてください(複数選択可)

「生成AI」にどのようなイメージを抱いているか聞きました。
結果は、「業務効率・生産性を高める」が81%で圧倒的多数に。一方で、「なんとなく怖い」(18%)や「仕事が奪われる」(12%)といった危機感を募らせる声も。
「その他」には、「知識の向上に利用できる」「仕事や手続きなどを代行してくれるサービス」「まだ信頼はできない」「期待が先行しすぎている」などの意見がありました。

Q2:「生成AI」を使ったことはありますか?(複数選択可)

これまでの使用経験を聞いたところ、使ったことが「ある」と「ない」がほぼ半数ずつの結果となりました。
話題の「生成AI」を既に活用している企業・事業主が存在する一方で、使用に関しては様子を見ている企業・事業主もほぼ同数いることが分かりました。

Q2-1:設問2で「ある」と答えた方に伺います。「生成AI」をどのような用途で使われましたか?(複数選択可)

実際の使用用途を聞きました。
最も多かったのが、「文書の生成(作成)を頼む」で63%、次に「調査、検索を頼む」が57%、そして「アイデアを聞く」が42%となりました。
「その他」の中には、「Excelの式作成のアシスト」や「文章の校正と編集」といった具体的な使用例も見受けられ、業務でしっかりと活用されているようです。(n=319)

Q2-2:設問2で「ない」と答えられた方に伺います。今後、「生成AI」を使ってみたいと思いますか?

まだ「生成AI」を使ったことがない方に、今後の使用意向を伺いました。
すると、「今後使ってみたいと思う」が31%、「興味はあるがどのようにしたら使えるかわからない」が50%という結果に。2つの回答を併せると81%!
企業・事業主の多くが「生成AI」の利用に前向きであることが分かりました。リスク管理も含めた効果的な使用方法が普及すれば、ビジネスシーンで「生成AI」を活用するケースも増えてきそうです。(n=317)

Q3:「生成AI」を使用するとしたらどのようなことに使ってみたいですか?(※複数選択可)

回答者全員に、「生成AI」をどのような業務に使ってみたいか聞きました。
トップは、「業務に関する情報収集」と「報告文書の作成の補助」で62%に。事務作業の負担軽減が求められていることが分かります。
「その他」には「プログラミングの補助」「経営分析」などがありました。

今回は、「会計事務所白書2024」の調査結果の中からいくつかピックアップしてご紹介しました。
「企業・事業主編」の全編、また「会計事務所編」もご覧になられたい方は、税理士・公認会計士事務所探しをサポートする検索サイト「会計事務所検索エンジン」(https://www.accnt.jp/)内に公開している「会計事務所白書2024」(https://www.accnt.jp/report/2024/?_fsi=23qucX1S)にアクセスしてください。

「経営課題別プロンプトガイド」を用いれば、生成AIはこんなにフル活用できる!

今回の記事は盛りだくさんでお届けします。
ここからは、中小企業・小規模事業者が「生成AI」を活用する方法を、具体的にご紹介します。

当社は、会計事務所のお客様向けに『月刊 税理士事務所CHANNEL(チャネル)』という広報誌を発行しています。
本誌で最近実施した「こんなにある! 生成AIの活用法」というコーナーでは、東京商工会議所様にインタビューにご協力いただきました。

東京商工会議所様では、2023年に「中小企業のための『生成AI』活用入門ガイド」を公開するなどして、中小企業・小規模事業者に向けて生成AIの活用を促しているのです。

それでは以下、インタビュー内容の一部抜粋をお届けします。

【インタビュー記事】

なぜ中小企業が生成AIを活用すべきかといいますと、生成AIは中小企業でも気軽に導入できる上に、身近な業務に活用でき、効果が出やすいからです。
中小企業の場合は意思決定のスピードが早い傾向があるので、すぐに導入・活用することができると思います。

例えば、社長が自社の経営方針を策定したいと思った時に生成AIにアイデアを出してもらうのも一案ですし、研修会などでの挨拶文の叩き台を生成AIに作成してもらい、徐々にブラッシュアップしていくのもよいでしょう。
事実、「東商けいきょう」(四半期に一度実施する中小企業の景況感に関する調査)の調査結果で、生成AIを「活用している」と回答した企業では「コンテンツ作成・校正(社内外向け文書、メール・挨拶文等)」に活用している例が最も多く、57.1%に達していました。

「生成AIにどう指示を出せばよいか分からない」と二の足を踏んでいる方もいるかもしれませんが、「中小企業のため の『生成AI』活用入門ガイド」では「経営課題別プロンプトガイド」として、「業務効率化」「人手不足(採用・育成)」「売上向上」などテーマごとに生成AIを活用できる業務とその際に使用する指示文(プロンプト)をまとめているので、ぜひこちらを活用いただきたいと思います。

例えば「売上向上」では先述したアイデア出しに関連するものも含まれており、「店名の考案」などの事例を掲載。プロンプトの参考例として「フレンチレストランを開業したいので、フランス風のお店の名前の候補を10個出してください。語感が良く記憶に残りやすいもので、日本語の意味も併記してください」というものを掲載しています。

私たちは常々、「DXはスモールスタートから始めるべき」と話していますが、まさに生成AIに関しても同様です。そうやって身近なところで使ってみると、その他にもさまざまなシチュエーションで活用できる方法がひらめくようになると思います。まずは積極的に利用するところから始めてみてはいかがでしょうか。

なお、東京商工会議所では生成AI関係のみならず、デジタルシフト・DX推進に向けた支援事業(ぴったりDX)も展開しているので、ぜひご活用ください。

【インタビュー記事、以上】

このテーマのより詳しい内容は、『税理士事務所CHANNEL』2024年4月号にてご紹介しています。
ご興味を持った方は下記URLにアクセスしてください。

https://www.mirokukai.ne.jp/channel/genre/ai/tokyocci-ai/

最後までお読みいただきありがとうございました。

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