専門家による高度なコンテンツを生み出すMJSのシンクタンク、「MJS税経システム研究所」に迫る
「経営システム」「経営ノウハウ」そして「経営情報サービス」を提供するMJSは、経営にまつわる研究を行うシンクタンクの「MJS税経システム研究所(以下、税経)」を有します。
経営やビジネスに役立つ情報をマルチチャネルで発信しているこの税経を、今回の記事ではご紹介します。
あなたの日頃の情報収集ツールに加えたくなるチャネルがきっと見つかります。ぜひご覧ください!
各分野の専門家が多数所属し、セミナー活動を強みとする
税経の事務局長・佐藤 敏雅さんに、組織の成り立ちと概要、どのような情報発信をしているのかを聞きました。
―まずは税経の成り立ちを教えてください。
佐藤 「MJS税経システム研究所」は、税制改正や会社法改正、会計制度や各種制度の変更にスピーディに対応したさまざまな情報やサービスを提供することを目的に、1999年にMJSの研究機関として設立されました。
シンクタンクを目指し「税務」「商事法」「会計」「経営」の各研究会は、大学教授、国家諮問機関委員、税理士、公認会計士、弁護士、各業界コンサルタントなど、それぞれの分野の専門家を多数招聘し、研究活動を行っています。
「顧客満足度の向上」と「新規顧客との接点創出」の両方が大きな役割です。
また、専門性の高さを対外的に訴求することで、MJSのブランディングに貢献することも目指しています。
―具体的な活動内容を教えてください。
佐藤 月に一度対面・オンラインで行う研究会がベースになっています。
回ごとに研究員の先生方が専門分野に関するレポートを発表し、参加者で意見交換を行いブラッシュアップします。そのレポートは当社の顧客専用サイトに掲載し、「経営情報サービス」の一環として提供しています。
また、研究会には当社の一部社員も参加するとともに、レポートは後日全社に展開し、社員の知見の向上に活かしています。
そして対外的な活動の大きな柱が、セミナーへの講師派遣です。
MJSが開催している企業向けセミナーや、会計事務所のお客様方から成るユーザー会「ミロク会計人会」等が開催している税理士会認定研修会・日本FP協会継続教育研修会に対して、税経に所属する研究員を講師として派遣しています。
これまでの累計開催実績は全国各地で約5800件にものぼり、受講者満足度は約97%を誇ります。(2023年度まで)
テーマに応じて、最適な専門家をご紹介できる。
このセミナー活動が税経の大きな強みです。
さらに、この強みをより活かすため、2022年からは独自の「MJS税経オンラインセミナー」を企画・開催しています。
「インボイス制度」や「2024年問題」などその時々に注目度の高い旬なテーマを設定しているのが特徴です。
最新の開催情報は随時更新している専用ページにてご確認ください。
※上記リンク先のキーワード検索窓に「MJS税経」と記入し検索すると該当のセミナーがソートされます
独自のコンテンツを多彩な方法で発信
―税経では、独自のコンテンツを作成・発信することにも注力していますね。
佐藤 研究員の専門知識・実務ノウハウを、さまざまな記事コンテンツとして発信しています。お客様向けの記事・雑誌に加え、一般向けのwebコンテンツや書籍などもあります。
特に、近年は一般向けのwebコンテンツの開発に力を入れています。
例えば、MJSのコーポレートサイトで「経営センスチェック」という無料コンテンツを配信しています。
このコンテンツは「経営に会計を」がコンセプトです。「会計」と聞くと、「経営とはあまり関係がない」「難しい」といった印象を抱く方がいらっしゃると思います。
経営センスチェックでは、様々な経営課題に直面する企業を舞台に短いストーリーが展開し、最後にとるべきアクションを3つの選択肢の中から選びます。
一本の記事はスキマ時間にサクッと読めるので、時短で経営判断に活かせる会計ノウハウが学べ、楽しくクイズに答えるごとに知識が積みあがっていきます。
「会計の知識が経営とつながっている」ことを次第に実感できるはずです。
掲載記事は280本を超え、現在は月3回更新しています。
業種別や経営課題別に検索することもできるので、経営センスチェックをぜひ一度ご覧ください。
―YouTubeでの動画配信も始めましたね。
佐藤 「MJS税経チャンネル」を2023年に開設しました。
経営センスチェックで発信している情報のエッセンスを2分ほどの動画にまとめています。
経営を良くするための会計知識を学びたい方に役立つ情報をお届けしています。
アニメーションとポイントを絞った解説により、短時間でスッキリ理解できる内容となっているので、会計はあまり得意ではないという方も視聴しやすい動画です。
ぜひ、「MJS税経チャンネル」のチャンネル登録をよろしくお願いします!
―税経の客員研究員であり、社会保険労務士の加藤 千博先生が執筆される「労務管理トピックス」も好評ですね。このnoteでも以前、「2024年問題」の記事で加藤先生にはお世話になりました。
佐藤 2020年にコンテンツの提供を開始し、月1回のペースで記事を更新しています。
内容はタイトルの通り、企業の人事・労務部門の担当者の方を対象とし、労務管理に役立つタイムリーな情報を毎月お届けしています。
―当社のお客様向けには、専用サイト以外に紙媒体でも有益な情報を提供しています。
佐藤 税務・商事法・会計・経営の視点から、経営や現場の業務に関するノウハウや最新のトピックスを載せた月刊誌『Monthly Report』を定期的にお届けしています。
「簡潔に読みやすく、身近に親しみやすく」をコンセプトとして、研究員の先生方に寄稿いただいた確かな記事で効率的な情報収集をサポートします。
創刊から180号を超え、ますます充実した内容になっています。
陣容をさらに充実させ、MJSのブランディングへの貢献を目指す
―税経の今後の展望をお聞かせください。
佐藤 MJSのシンクタンクとして、社内外からの認知をさらに高めるのが目標です。
そのためには、先に紹介したMJS税経オンラインセミナーを精力的に開催するとともに、新たなwebコンテンツの開発を含めデジタル分野での情報発信に注力していくことが重要になります。
そして、税経のプレゼンスの源泉は、なんといっても研究員の先生方です。
新たな先生をご紹介いただけるルートの開拓、時には直接のスカウトといった方法を駆使して、より一層陣容を充実させたいと考えています。
そうすることで、発信できる情報の質はさらに高まり、バリエーションも豊富になります。
ビジネスパーソンには「MJS税経システム研究所が公開した情報なら」とリサーチや資料に活用いただく、メディアの方には「分からないことはMJS税経システム研究所に聞いてみよう」と思っていただく、そんな存在になることを通して、MJSのブランディングに貢献したいです。
―熱意の伝わる意気込み、ありがとうございました!
メンバーが語る、仕事への思い
MJSの社員でありながら税経の専任研究員を務める中島 努さんと、事務局のメンバーである小川 めぐみさん、鳥海 紗緒梨さんにお話を聞きました。
―専任研究員の役割を教えてください。
中島 私は公認会計士の資格を持っており、もともと監査法人で上場企業などの監査をしていました。十数年前、縁あってMJSに入社し、会計の専門家として事務局をサポートしています。中小企業の経営や、会計事務所目線で見た顧問先支援に役立つ情報を念頭に調査研究を行い、それをコンテンツに落とし込み発信するのが主な役割です。
―月刊誌『Monthly Report』へ寄稿、経営センスチェックやMJS税経チャンネルのコンテンツづくり、時にはセミナーの講師も務めるなど多岐にわたり活躍されていますね!
中島 当社のお客様には中小企業、小規模事業者の方が多くいらっしゃいます。どんな情報が求められるのか、たとえ難しいテーマであっても分かりやすく変換してお伝えすることを心がけています。
―最近は特に、経営センスチェックのコンテンツづくりに注力されているそうですね。
中島 はい。会計システム研究会の先生方に交代制で協力いただいており、時にはこちらから内容の構成を考えた上でご提案するなど、毎回趣向を凝らしてコンテンツを完成させています。
世に出す前は何度も先生と意見交換をすることも。一本の記事はすぐ読めるボリューム感なのですが、実はぎゅっと凝縮された情報・アイデアが詰まっています。
経営センスチェックはそんな専門家の方々の知見を手軽に、短時間で吸収できるのでお勧めです。ぜひご覧ください。
―今後はどのようなことに取り組んでいきますか?
中島 経営センスチェックには280本以上の記事がストックされるまでになりました。今後はこの記事を体系化してまとめられればと考えています。
例えば、BSやPLなど決算書に現れた課題(在庫増、資金繰り厳しい、売上減など)に対して、それぞれのカテゴリーに関する記事を体系化し、一度アクセスいただければ解決方法のヒントが一気に得られるライブラリーのようなイメージです。
ライブラリーをきっかけに税経を、そしてMJSを知っていただけるようなコンテンツにしていければと思います。
―ありがとうございました!
―続いて小川さんと鳥海さんに伺います。まずは業務内容を教えてください。
小川 私はもともとグループ会社に所属しており、転籍の形でMJS本体に入社しました。ソリューション事業本部、開発本部を経て税経に来たので、複数の視点から業務を捉え、判断することができているのではないかと思います。
普段はセミナーの運営に携わっています。講師の方への打診から、日程調整、レジュメの受領と内容校正など、セミナー当日までの各種準備などを行っています。
また、税務システム研究会と経営システム研究会の運営にも携わっており、研究員の先生方とのリレーション強化も大事な役割です。
鳥海 私は前職で書籍・雑誌の編集をしていました。仕事がハードなこともあり、ワークライフバランスを志向していたところ、エージェントにMJSを紹介され、業務内容に「校正」も含まれていたので、これまでの経験を活かせると考え入社しました。
月刊誌『Monthly Report』の制作全般を担当しており、また、税経の新たな取り組みであるMJS税経オンラインセミナーの運営に携わるウエイトも大きいです。
―税経の事務局はどんな雰囲気ですか?
小川 「静かだ」と言われることがあります(笑)。業務は担当ごとに分かれていて、普段はそれぞれ役割を果たすことに集中しつつも、進捗は常に共有しているので、何かあった場合にはすぐ協力できる体制になっています。
私は現在時短勤務なのですが、それを自然に受け入れてくれる環境なのもありがたいです。
鳥海 30代前半から70代まで年齢層は幅広いです。たまにですが仕事後に数名で食事に行ったり、ランチ会をしたり、歓迎会などもあります。他にも、個人的にですが同僚の方々と箱根にある保養所に旅行に行ったりもしました。
小川 勉強熱心なメンバーが多いことも特徴ですね。業務に活かすために行政書士の資格を取得した人もいます。
他にも、コンテンツの内容を深化させるためにIT関連の資格試験に挑戦し合格した人もいれば、コンテンツのデザイン性を向上させるために専門の試験に合格した人もいます。
鳥海 問題意識を持ったことに挑戦するメンバーがいて、また挑戦させてもらえる環境だと思います。
―今後の目標を教えてください。
小川 私個人はキャリア、経験において中間層だと認識しているので、今後はチームマネジメントを意識した立場を目指していきたいと思います。
税経としては、果たしている役割を社内の人にもっと知ってもらうことが目標です。そうして各所と連携を深められれば、お客様に対してさらに有益な情報サービスを届けられると思います。
鳥海 税経の強みは、多くの専門家の方に所属いただいていることです。より良いコンテンツを生み出すべく、そんな先生方にさらに活躍いただける場を創出していきたいと思います。そのために、私自身も知見をインプットする時間をもっと増やしたいです。
また、部門としては、相続や消費税など、それぞれが得意な分野を深化させ、専門家の先生とさらに高度なレベルで話せるエキスパートになっていくことが必要だと考えます。
結果的にそれが「より良いコンテンツ」というアウトプットになるはずです。
―ありがとうございました!
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今回は、当社のシンクタンクである「MJS税経システム研究所」の活動内容、そして働く素敵なメンバーをご紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございます!
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