MJSの5年後、その先、社会に求められる会社となるための指針を描いた「サステナビリティ2030」と「中期経営計画Vision2028」とは
初回の投稿「MJS公式note始めました。」でご紹介したように、MJSは会計事務所ならびに中堅・中小企業、小規模事業者に対して、さまざまな製品・サービスや有用な情報の提供を通じて、経営支援を行っています。
そして2024年5月、MJSの今後のあり方と事業計画を記した「サステナビリティ2030」と「中期経営計画Vision2028」を公表しました。
今回は、MJSが社会に求められる会社を目指して描いたこの「あるべき姿」を記事にまとめましたので、ぜひご覧ください。
「人の力」を活かして、中小企業のDX化や経営革新を支援
MJSが掲げていた「中期経営計画Vision2025」をアップデートし、さらに次のステージに進むために策定したのが、 「サステナビリティ2030」と「中期経営計画Vision2028」です。
企業理念はMJSの存在意義であり、それを実現するために経営方針があります。
そして、中長期的な視点の「サステナビリティ2030」と「中期経営計画Vision2028」が、経済価値と社会・環境価値との一体化、両立を実現するのです。
経営目標に関しては、2023年度の実績に対し、2028年度の計画では、売上高439億円→600億円(CAGR6.4%)、経常利益63億円→120億円(CAGR13.7%)、売上高経常利益率20%、ROE18%を目指します。
それでは、「サステナビリティ2030」からご説明します。
「サステナビリティ2030」にて指し示すビジョンは上記の通りです。
お客様を大切に、社員に幸せを、さらに「社会の公器」として、地球環境や地域社会へもコミットしてまいります。
マテリアリティ(重要課題)として捉えている中でまず強調したいのが、「1.DX推進による地球環境への貢献」です。
MJSは事業活動を通じてお客様のDXを推進し、生産性の向上やペーパーレス化、テレワークの促進、IT機器の削減などのお客様の環境負荷の軽減に取り組み、地球環境の保全に貢献します。
そのため、「サステナビリティ2030」では、気候変動に対する方針・基本的な考え方をまとめました。
気候変動は、今日において解決が急務とされる社会課題の一つです。近年の台風・豪雨とそれに付随して起こる洪水などによる被害の激甚化という急性リスクと、地球の平均気温の上昇という慢性的リスクは、全ての企業・事業者に共通します。
MJSは、グループ内での取り組みはもちろん、主要なお客様である中小企業におけるサステナビリティ経営の推進を通じて、気候変動への対応を目指します。
具体的には、カーボンニュートラルへの取り組みを推進し、SBTi(※1)の1.5℃水準を踏まえ、GHG(※2)のScope1およびScope2の排出量(※3)を2030年までに2023年度比50%削減、2050年までに100%削減することを目指します。
※1 Science Based Target initiativeの略称。企業が環境問題に取り組んでいることを示す目標設定の一つ。
※2 Greenhouse Gasの略称。温室効果ガスのこと。
※3 Scope1は自社施設の燃料の消費に伴う直接排出量。Scope2は自社施設における電気・熱の使用に伴う間接排出量。なお、Scope2の対象は、MJS本社と千葉研修センター。
そして、これらを実現するには「人の力」が必要です。
マテリアリティ「3.多様なプロフェッショナル人材が活躍する働きがいのある職場づくり」を推進するべく、人的資本経営の方針・施策を策定しました。
人事戦略に基づく人材育成、人事評価制度の改革、組織風土改革、ダイバーシティ&インクルージョン(※4)などの改革について、それぞれに具体的施策を実行することで、多様なプロフェッショナル人材が活躍する働きがいのある職場を実現し、「1.DX推進による地球環境への貢献」や「2.会計事務所と中小企業の経営革新、成長・発展を支援」を果たしていきます。
特に、女性管理職比率/女性採用比率の向上、男性育児休業取得率の向上といった、女性の活躍を後押しする施策を実行していくことで、ひいては少子化といった社会課題にも取り組んで行きたいと考えています。
※4 個々の「違い」を受け入れ、認め合い、活かしていくこと。
新たな価値を創造する「ハイブリッドなコンサルティング会社」へ
次に、「中期経営計画Vision2028」をご説明します。
メインテーマとなるのは、最初の図にあるように「ビジネスモデル変革と新たな価値創造へのチャレンジ」。
既存のERPビジネスにとどまらず、新たなDXコンサルティング・サービスやSaaS型ERPソリューションの創出、統合型DXプラットフォームビジネスの推進など、お客様に喜んでいただける新しい価値を提供し、その成長・発展を支援します。
基本戦略はこの6項目。
中でも中小企業、小規模事業者の方々により関心を持っていただけそうな次の3つを詳しくご説明します。
2.中堅・中小企業向け総合ソリューション・ビジネス戦略
まず既存ERP製品の拡充と次期SaaS製品の開発・提供によって「サービスを深化」させ、次に中堅・中小企業向けのSIサービス体制を確立し「サービスの広がり」を進めます。
そして、DXをはじめとしたMJSグループ独自の総合コンサルティング事業を確立する、新たな「サービスへの挑戦」を目指します。
次期SaaS型ERPにおいては、クラウドとAIの技術を組み合わせることで、経理事務の最小化と経営判断の迅速化・高度化を支援するシステムを構築し、お客様のビジネス変革を実現します。
またこのシステムは、各社の専門領域のクラウドソリューションとシームレスにつながり、お客様の業務にフィットする柔軟性の高い総合ソリューションを志向します。
最終段階となる「DXコンサルティングサービス」においては、中堅・中小企業のお客様に対して独自のヒアリングを行い、その結果を基にDX戦略を立案します。
必要に応じて、他社商材を含む最適なシステムの選定、システム導入の実行・サポートまでワンストップで提供するのが大きな特長です。
経営とITのコンサルティング力を高めるため、MJSでは既に数十名が「ITコーディネータ」資格(※5)を取得しており、最適なDX戦略を提案できる環境を着々と整えています。
さらに、グループ会社、パートナー企業との協業で、より広範な経営課題に関するDXコンサルティングも可能となります。
※5 ITコーディネータ資格制度は、特定非営利活動法人ITコーディネータ協会がITコーディネータを認定する、経済産業省推進資格制度です。現在、約7,000名のITコーディネータ資格認定者が、全国各地で企業の存続や成長を支えています。
目指すポジションは、従来のソリューション営業+ERP導入・サポートを主としたビジネスモデルから、Slerのようなシステム構築力と、コンサルティングファームのようなコンサルティング力を兼ね備えたハイブリッドな存在です。
3.統合型DXプラットフォーム戦略
MJSグループのトライベック株式会社が提供しているのが、中小企業のDX推進を支援するプラットフォーム「Hirameki 7(https://www.hirameki7.io/)」です。
中小企業・小規模事業者の業務をデジタル化によって支援するために、企業経営の主軸となる「7つの領域」をカバーした機能を有しています。
サービス開始から現在までで、利用者は26,000社を突破し続伸中!
クラウドサービスなので思い立ったらすぐに無料で使い始められます。
なお、本サービスについては、別の機会に詳しくご紹介する記事を掲載予定です。
4.クラウド・サブスク型ビジネスモデルへの転換
冒頭で述べたとおり、MJSグループの「中期経営計画Vision2028」のメインテーマとして、「ビジネスモデルの変革(サブスクリプションモデルへの移行)」を成長戦略に掲げています。
MJSの主力ERP製品をクラウド化し、サブスク化を推進することにより、お客様メリットを最大化し、継続的な関係構築を図ります。
サブスク化は月額等の利用料方式にすることで、初期費用を低減し、お客様の導入コスト・キャッシュフロー改善に寄与します。
また、クラウド化は、サービス導入の観点から自社サーバーの構築・運用のための人員が不要になるので、IT人材をはじめとする昨今の人手不足の解消にも貢献することができます。
クラウド・サブスク型ビジネスモデルの中では、お客様と継続的にお付き合いできる関係性の構築が必要不可欠です。
MJSでは、全国32カ所に拠点を構えて直接訪問等でお客様をサポートし、さらに24時間365日体制のコールセンターも備えています(※6)。
※6 会計事務所向けのサポートサービスです。
そして、「カスタマーサクセス」という考え方のもと、お客様のニーズ・ウォンツは何かを読み解いて最適解を提案すること、お客様のご要望に常に耳を傾け、製品・サービスを絶えず改善し続けることなどを通じて、末永くお付き合いいただける関係性を構築します。
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以上、今回はMJSが描く今後のあるべき姿と、そこに向けた事業計画の一部をお伝えさせていただきました。
2024年5月22日に開催した「2023年度本決算説明会・中期経営計画説明会」では、このテーマについてMJS社長の是枝 周樹が詳しく述べていますので、ぜひご覧ください。
https://www.mjs.co.jp/ir/event/presentation/
最後までお読みいただきありがとうございました。
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